整調 & 整音 Tuning & Articulation

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整調&整音ってどんな事をするのか、一般の人はあまり知らない人が多いと思います。
整調&整音の話を一つ一つ話しだすと長くなるのでやめておきます。
私は良く例え話でお客様に説明しています。
何年も動かさなかった車を点検もしないで動かすには少し勇気がいります。
長い年月には、車体にもホコリはつくし、知らず知らずのうちにキズも付いているものです。バッテリーは生きているのか?ファンベルトは?エンジンの中の小さなパーツは?気になりだしたらきりがありません。
ピアノも良く似ています。ピアノが傷むのは、第一に弾かない事、次に湿気です。
アップライトピアノの場合は、上下運動を前進運動に切り替える為にいろんなパーツが動く事で音を奏でているのです。
そもそも整調&整音とは、そのピアノが持っている最高の状態に戻してあげて演奏のしやすくするのが整調&整音です。

  1. 調律の為の修理
  2. ピッチ(音の高さの確認)
  3. 調律1回目(ピッチ上げ)
  4. アクション各部のネジ締め
  5. バランスピンの確認と修理
  6. フロントピンの確認と修理
  7. バランス調整
  8. フロント調整
  9. バランスホール調整
  10. 鍵盤の傾き調整
  11. 鍵盤の前後調整
  12. パイロットの傾き調整
  13. 打鍵距離の統制
  14. 第一パイロットの調整
  15. 白鍵の高さ調整
  16. 黒鍵の高さ調整
  17. 白鍵の深さ調整
  18. 黒鍵の深さ調整
  19. 第二パイロット調整
  20. 接近調整
  21. 調律2回目
  22. ハンマーバックストップ調整
  23. バックチェック調整
  24. ブライドルテープ調整
  25. 鍵盤の隙間調整
  26. ハンマー走り調整
  27. ハンマー捻じれ調整
  28. 弦合わせ
  29. ウィッペン間隔調整
  30. ハンマーフィアリング調整
  31. レギュレーティング確認
  32. 接近再調整
  33. ダンパー始動(スプン)
  34. ダンパー総上げ調整
  35. 止音確認
  36. ダンパーペダル調整
  37. ソフトペダル調整
  38. 弱音ペダル調整
  39. 調律3回目
  40. 雑音の確認

1 整調前所見

人に例えると病院の問診の様な事になります。
言葉を使って伝える事や表情など、いろんな方法でお医者さんに症状を伝えれば良いのですが、ピアノは、言葉を話せない。
だからこそ、心からピアノが好きで、傷付いたピアノを観ると悲しくなり、なんとかしてあげたいと心から感じるような調律師が観ると、今のピアノの状態からは、想像出来ないぐらい良くなります。

2ハンマーの走りとねじれ

13 ハンマー走り 14ハンマーねじれの所見

3弦合わせとファイリング

12 弦合わせとファイリングの所見

4バランスホールとフロントホール

15 バランスホールとフロントホールの所見

5鍵盤の高さと深さと傾き

17 鍵盤の高さ 19 鍵盤の深さと傾きの所見

6パイロットの調整

18 キャブスターボタン、パイロットの所見

7ハンマー接近

20 ハンマー接近量の所見

8バックチェックワイヤーの調整

バックチェックワイヤーの所見

9ダンパー総上げと始動

22 23 ダンパー総上げと始動の所見

10スプリングコードとブライドルテープ

スプリングコードとブライドルテープの所見

11フレンジコード修理

フレンジコードの修理工程

12ファイリング

ファイリングの作業工程

13ハンマー走り調整

ハンマー走りの調整工程

14ハンマーねじれ調整

ハンマーねじれの調整工程

15バランスホールとフロントホール

バランスホールとフロントホールの調整工程

16ロストモーション調整

ロストモーションの調整工程

17鍵盤の高さ調整

鍵盤の高さの調整工程

18キャプスタンボタンの調整

キャプスタンボタンの調整工程

19鍵盤の深さ調整

鍵盤の深さの調整工程

20ハンマ-接近量の調整

ハンマ-接近量の調整工程

21ハンマ-ストップ調整

ハンマ-ストップの調整工程

22ダンパ-総上げ調整

ダンパ-総上げの所見&調整工程

23ダンパ-始動調整

ダンパ-始動の所見&調整工程

リメイクピアノ作業手順表1-

ピアノの状態を目、耳、指先の感覚を駆使して調律に不都合のある部分をチェックする。スティック「人に例えると関節がスムーズに動かない」が見つかりましたので修理、次に鍵盤の動きが少し固くなっているのでホールの修理調整後、調律「ピッチ上げ」をします。

リメイクピアノ作業手順表2-4

調律ピッチ上げが終わりアクション各部のネジ締めをします。約450本あるアクションのネジを適正な強度に締め付けますネジ山の溝を潰さぬ様に慎重に作業を進めます。

リメイクピアノ作業手順表5-12

バランスキーピンとフロントキーピンの確認、修理、調整。打鍵力を無駄なくハンマーに伝える為にバランスキーピンとフロントキーピンの錆びや汚れを取り、ピンの角度と間隔を正しい位置に調整する。パイロットの前後左右を調整する事により鍵盤を押さえた時の力がダイレクトに伝わり鍵盤の重たさも統一する事が出来ます。

リメイクピアノ作業手順表14-16

第一パイロット調整はハンマーとウイッペンの重みが正確にキャプスタンに乗って居るのかの調整です。
キャプスタンが低すぎると、鍵盤に遊びを感じ逆に高すぎると、スムーズにバットスキンの下にジャックが戻れません。ジャックが戻れないと、次の打鍵が出来ません。
次に鍵盤の高さを揃えるナラシです。
鍵盤の高さを、口棒から21±1mmを基準に平にせします。
鍵盤の上面を完璧にしないと、全ての作業に影響します。
平らに成った白鍵を基準にして黒鍵の高さを調整して行きます。

リメイクピアノ作業手順表17ー27

白鍵、黒鍵の深さ調整は鍵盤の深さを、上面から10±0.5mmを基準に平にします(ピアノによっては、この基準通り出来ない事も有ります。調律師は鍵盤深さの事を専門用語で(アガキ)と良く言います。
鍵盤の下には、パンチングクロスと言ってドーナツ型のクロスが入っています。
その下に、同じくドーナツ型の紙を入れて、調整します。
紙の厚さは、薄い物では、0.03mmまであります。
第2パイロット調整は鍵盤の高さ深さ調整の為に動かした第1パイロットの戻し作業です
20番接近調整。
接近調整は、鍵盤を静かに押さえると、ハンマーは弦に限りなく近づき、打弦しないで戻ります。
この運動は、ジャックがレギュレティグボタンに運動を制止されて回転運動をし、バットの下から外れるからです。
21番の2回目の調律も終わり
22番のハンマーバックストップ調整23番のバックチェック調整に入ります。
ハンマーが弦から跳ね返り、キャッチャーがバックチェックにくわえられる位置を調整します。
弦から15~17mm「打弦距離の1/3」の位置になるように、調整します。
バックストップ位置が近いと行き詰まった感じがします。
遠すぎると早い連打が出来ません。
ブライドルテープとは、細い5mmほどの帯状になっていて、キャッチャーに取り付けられ、片方をウィッペンから出ているワイヤー「ブライドルワイヤー」にかけられている。
主な役割は、打弦後のハンマーを元の位置に素早く戻す働きです。
アップライトピアノは構造上、アクションも縦置きになっているため自重で元の位置に戻る事が困難です。
そのためブライドルテープなどの補助的な部品により戻りを助ける事が必要になります。
25番の鍵盤の隙間調整は読んで字の如しです。
26番ハンマーの走りとは、センターピンと弦が、平行でない状態を言います。
走りがあると、ハンマーは斜めに運動してしまいます。
27番ハンマーの捻じれとは、弦を叩く時、ハンマーが弦に対して斜めになっていると綺麗な振動は得られない。
直し方はシャンクをシャンクプライヤーで暖めて、ハンマーが弦を垂直に叩くように調整します。

リメイクピアノ作業手順表28-34

28番弦合わせ
ハンマーの間隔を、弦に合わせます。
全てのハンマーが、等間隔になるようにします。
弦を移動できないときは、ハンマーの間隔を優先するために、走らせる事もあります。
29番ウイッペン間隔調整
ウイッペンは鍵盤の先に付いているキャプスタンボタンの上にあり、鍵盤とアクションのつなぎ目にあります。
キャプスタンボタンの真上にウイッペンが来るように合わせることで、鍵盤から伝わる力を余すことなく伝える事ができます。
30番ハンマーファイリング
ハンマーヘッドは圧縮された羊毛で硬いフェルトで出来ていますが、長年金属の弦を叩く事で弦溝ができ音色が硬く単調な音色になったり音色にムラが出来たりします。
又長年使用しないで放置しているとフェルトの質が硬化し、音色に変化がでる場合もあります。
そこでハンマーファイリングが必要になります。
粗い目の「ヤスリ」「サンドペイパー」で深い弦溝を取り除き打弦点が1番高い位置になるようにハンマーの形を整えて行きます。
31番レギュレーティングレール確認
ジャクテールにレギュレーテイングボタンがきっちり当たっているかの確認
32番接近再調整
20番の接近調整からいろんな部分を調整してきたのでもう一度再確認です。
33番ダンパー始動「スプーン調整」
ダンパースプーンは手前からは見えない所にあり、小さな耳かきみたいな形ちをしてます。
打弦距離の1/2ハンマーが進んだところで始動しダンパーを持ち上げ弦が振動できる状態にする。
34番ダンパー総上げ調整35番止音確認
右のダンパーペダルを踏んだ時にすべてのダンパーが弦から同時に解放されるように調整する。
又同時に消音されるように調整する。

リメイクピアノ作業手順表35-39

36番ダンパーペダル調整37番ソフトペダル調整38番弱音ペダル調整39番3回目の調律
3本すべてのペダルの確認と3回目の調律で終わりです。
やって来た事の簡単な説明です。

リメイクピアノ作業手順表40

やって来た事の簡単な説明です。