調律BLOG Tuning Blog

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初めまして、私はピアノ専業奈良株式会社にてピアノ調律師として勤めております奥田達哉です。

調律師としてはまだまだ未熟な私ですが、技術を上げるべく1日1日を大切に努力を怠らず日々精進している今日この頃です。

技術を上げるにはどうしたらいいのか、やはりそれはたくさんのピアノに触れ、たくさんの経験値を得る事で技術は向上するのではないでしょうか。

これからたくさん経験し、経験値を獲得してレベルアップをしていきたいと思っております。

カシュー塗料のピアノについて

皆さんは、カシュー塗料というのをご存知でしょうか?

では、カシューナッツという名前だと大体の皆さんは聞いたことがあるのではないでしょうか。整腸作用があり、ダイエット効果や美肌効果がある食べ物です。

カシュー塗料というのは、カシューナッツの殻から絞り出した油が原料に使われている塗料になります。この塗料が使われているピアノを磨く際には非常に大変です。

ピアノの塗装には、時代によって使われている塗料が異なっています。現在のピアノは「ポリエステル」という塗料が主流となっています。

※ちなみにポリエステル塗料は、「不飽和ポリエステル樹脂塗料」というのが正式名称になります。ピアノの他にも、安価なギターやベースに多く用いられている塗料です。

その他にも、ラッカー塗料や漆塗料、ニス塗料、カシュー塗料などといった塗料で塗装されているもあります。世に出回っているピアノのほとんどはポリエステルもしくはラッカー塗料で塗装されているのが多いです。

その中でも、ラッカー塗料で塗装されているピアノは厄介です。何が厄介かというと、磨き作業を行うときが非常に大変です。何が大変かというと、ポリエステルやラッカーで塗装されたピアノを磨く際、コンパウンドという研磨剤を使用し磨くとピアノの外装の曇りがキレイとれて鏡面の状態に戻ります。しかし、カシュー塗料を磨くときにコンパウンドを使ってしまうと、コンパウンドをつけたところがシミになってしまい、どれだけバフという機械で磨いても落ちなくなってしまいます。さらには、カシュー塗料というのは時間が経つにつれて油が抜けてしまうので鏡面で仕上がっていたはずのピアノが全体的に白っぽく曇ってしまいます。さらに、手でピアノに触るだけで手の跡が残ってしまうという状態になってしまいます。このような状態になったら最後、磨くのがとても大変です。艶を戻す方法(もう一度油を含ませてあげることで艶を戻す方法があります)はあるのですがそれでもラッカーやポリエステルのピアノを磨くよりもたくさんの時間を使ってしまうので、作業効率が悪くなってしまいます。(私自身の知識不足で、もしかしたらもっと簡単に艶を出す方法があるのかもしれませんが・・・)。

今後ありとあらゆるピアノに対応できるように、私自身の知識を増やしていきたくさん経験を積んでいこうと思う今日のこの頃です。

販売用ピアノの磨き作業

これから販売予定YAMAHA U1Hのピアノを磨いています。

最初は全体的に白っぽく汚れていたピアノがバフという機械を使って磨いていくうちにだんだんと綺麗になっていくのがわかり、かなり綺麗になりました。

   ←まるで鏡のように仕上がりました。(大変満足)

磨き前↓              磨き後↓

       

ペダルも綺麗になりました。金属を磨くとき、最初の状態からだんだんの輝きが戻っていく時って、とても気持ち良くなるのがとてもいいですね。

 磨き前↓               磨き後↓

       

私はこれまでに何台もピアノの磨き作業を行ってきました。これまでの経験で磨く作業もだんだんとスピードupして効率よく作業が行えるようになったのではないかかと思われます。

やはり人は汚れているものが綺麗になっていくのを見ているととても清々しい気持ちになりますね。

このピアノは、巻線が切れているためこれから全巻線の交換と整調と調律を行っていきたいと思います。

 

プレゼントピアノの修理と整調、調律

「チャレンジャー:アップライトピアノのプレゼント企画」にてプレゼントとしてご用意しましたピアノのアクションの修理と整調そして調律をすべて行いました。1台まるまるのアクションの修理や整調などいままでに片手で数えられるぐらいの数しか行ってきませんでしたが、私が今持っているすべての技術をこのプレゼントピアノに注ぎました。

私は断言します。「このピアノは良いピアノに仕上がった」と。

私は、1台1台のピアノを常に100点満点中100点になるようにこれからもたくさんの努力を怠らずにしていこうと思っています。

ホームページ内の「色々やってみた」という項目にてこのプレゼントピアノの修理や整調、ピアノの構造の解説などを行っている動画をアップしていますので、そちらも見ていただけるとうれしいです。

この動画をきっかけによりたくさんの人にピアノという楽器について、詳しく知ってもらえたらと思っております。